過去ログ - 勇者「安価で呪いに抗いながら魔王討伐」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/17(日) 19:38:28.29 ID:X613c9Mc0
明子と蓮は学校の外に出ると、正面の茂みに身を隠した。
「蓮くん、誰か待ってるの?」
「凛ちゃんが誰と出てくるか見ないと…」
「…そう」
あたしはまた溜息を吐いて、デイパックを開けた。
中は荷物を無理に詰め込んだようでパンパンだ。
とりあえず防寒具を外に出し、支給武器を探した。
誰かを殺そう、とか考えているわけではない。
ただ、護身用に何かあったほうが良いかな、と思っただけだ。
「あ、あった、コレかな……
え…?」
明子は開いた口が塞がらなかった。
当然だろう。
武器だと思われた物が、季節外れの花火セットだったので。
「…何?
どうしたの、赤木さん?」
蓮が明子の方を見て、同じくポカンと口を開いた。
そして、笑った。
その笑顔はとても愛らしく、おそらく男子が見ても惚れてしまうだろう。
「それで遊べって事かな?」
「いや…そんな…」
明子は自分の頬が火照っているのがわかった。
あんな可愛い天使のような笑顔を向けられたら誰だってこうなってしまう、きっと。
蓮も自分のデイパックを開いて武器を探し始めたようだ。
「あ、あった…」
蓮の武器はシグ・ザウエルP230という名前の銃だった。
蓮の視線はそれに釘付けになっている。
当然だろう、普通の中学生が手にできるような物ではないのだから。
明子もそれをずっと見ていた。
こんな物で簡単に人を[
ピーーー
]事ができる。
そう考えるととても怖かった。
「蓮くん…
それ…使うの…?」
明子が訊くと、蓮は笑った。
明子にはその笑顔の意味がわからなかった。
『使うわけないじゃない』っていう笑い?
それとも『使うに決まってるでしょ?』という笑い?
先程の笑顔とは少し違うようだった。
「ねぇ、赤木さん…」蓮が明子の名前を呼んだ。
「赤木さんは…死ぬとどうなるかわかる?」
明子は首を傾げた。
もちろんそんな事を知るわけが無いし、どうしてそんな事を突然言うのかわからなかったので。
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