過去ログ - 勇者「安価で呪いに抗いながら魔王討伐」
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489:$1[saga]
2013/03/17(日) 22:24:38.78 ID:hlFjQQAc0
補足番外編「帝王の悪手」

(ヒーローvs青龍の決着直後の裏事情。)


少女(ヒーローは……行ったか。あれで扱いやすい奴だ)

少女(妄信とはいいものだな……やはり駒には『意思』などいらない。この帝王に黙って従えばいいのだ。全て私の思い通りの動きをすれば、確実なる勝利を与えてやるというのに……)

少女(あのボンクラ帝王め……勝手にアイドルのライブなんぞを承認しやがって。あんなもの見え見えの『布石』だろうが)

少女(ヒーローも、弱い奴から確実に殺せと命じたはずなのに……馬鹿どもが)

少女「」チラッ

青龍「」

少女(だがまあ、逆に言えばコイツが奴らのクイーンなのだ。ここでトドメを刺してしまえば、あとはじっくりと手を詰めていけば終わる)

少女(『チャックメイト』が見えたぞ、異世界からの侵入者ども!!)

少女「ククッ。―――うぶっ」ガクンッ

少女「おぇぇっ……」ビチャビチャッ

少女「けほっ、けほ……そうだ。そうだったな」ヨロッ…

少女(『笑う』ということを禁じるカース……最高のカースじゃないか。油断や慢心を自制するためにあるようなカースだ。帝王にこそふさわしい……)

少女(そうだ、これは始まりに過ぎん……この帝王の覇道のな。今日の出来事など所詮、我が覇道に転がるしみったれた石ころを蹴りどかしただけのこと……)

少女「まずは……お前が退場だ……」チャキッ

少女(この銃弾に撃ち抜かれて、盤から降りるがいい!)カチカチッ



警官「えっと、この男かなぁ? 全身タイツと全裸が暴れてるっていうのはぁ……」



少女(っ!!)サッ

警官「お嬢ちゃん、この人の他に、全身タイツの怪しい男を見なかった?」

少女「」フルフル

警官「うーん、そっかぁ……とりあえずこの人は詰所に置いとくかぁ」

少女(…………マズイ。こいつを生かしておくと、後々マズイことになる。私の勘が……私をここまでのし上げてくれた、この勘が! 全力で叫んでいる……)

少女(コイツは『ここ』で始末しなければならない!!)

警官「よい、しょっと……うわ、凄い怪我」

青龍「」

少女「……」

少女(そうだ、ここであまり油を売っていることもできない……。あのボンクラ帝王が、もしも我が身可愛さに転移装置を使ったとしたら……?)

少女(さっきアイドルに男性器が生えたとき……飛び出してきた女が、私の見間違いではなく……アレがもしも……『姫』だとしたら?)

少女(『姫』が今ここにいるということは、記憶が戻っている能性が高い。そうしたら転移装置や隠し部屋が暴かれてしまう。異世界の住人が、超常的な手段で、呪いの原因と対処法を知っている可能性だってある以上は……ここで時間をかけられない……1秒が惜しい)

少女(ここで警官ごとコイツを殺るか……? しかしそれをやるには、ここは人目につきすぎる……これを凌いでも、『明日から』に支障が発生してしまうだろう。だが人目のないところまで誘導するには時間がない……)

少女(どいつもこいつもポーンばかり……!!)ギリッ

少女「」ダッ

少女(仕方ない……ここはヒーローの『仕事』を信用しよう。コイツはしばらく目を覚まさない……そういう仮定で計画を進めよう……命拾いしたな、変態竜人……)ダダッ


少女(くそ……駒が……優秀な駒が足りない……!!)





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