過去ログ - 勇者「魔王を倒したっていうのに」
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10:1章 魔王[sage saga]
2013/03/13(水) 15:53:38.88 ID:QaVMnnGl0
少女「妾にとって、愛する人間は一人だけじゃからな。あ、主様じゃないから勘違いするでないぞ?」
青年「わかってるよ」
少女「じゃが、妾は人間を殺しすぎたかもしれん」
青年「だからこうしていっしょに旅をしてくれているんだろ」
少女「まあな」
青年「そして、人間を救う為にも」
少女「ん? それは違うぞ主様?」
青年「え」
少女「妾は、この世界を救うために動いておるのじゃ!」
青年「ああ……そういう……」
少女「別に人間を救うつもりなどないわい。主様といっしょにいるのは、確かに罪滅ぼしのつもりじゃ」
少女「じゃがな? だからと言って、それ以上のことをするつもりだと毛頭ない」
青年「そうか。まあ、それでもいいさ。結果的に人間を助けてくれるんだし」
少女「そういう考え方は嫌いではないぞ主様」
青年「そうなのか?」
少女「目的と求める結果までの過程と経過なぞ、本当にどうでもいいと妾は思っておる」
少女「大事なのは、自分の求む結果が伴うことじゃよ」
少女「違うか?」
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