過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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2013/03/16(土) 00:19:55.06 ID:cjaefXXCo
間桐家の一室、言峰にあてがわれた部屋の中に水音と祈りが響く。
「我らの日用の糧を、今日我らに与え給え」
電灯の下に立ち、頭を下げて手を合わせ、瞳を閉じてただ口のみを動かす。
「我らが人に許す如く我らの罪を許し給え」
その言峰の背後に、蟲が集まっていく。
ドアと床との間の隙間、天井の板の間、部屋の隅。少しずつ液体が染み出て、ある程度集まると粘性を帯び、やがて濁って白色を帯びる。
ぐちゃぐちゃと、卵を溶くさまを逆再生しているように液体が蠢き、白濁した球が出来上がる。
ぶるぶると震え、少しずつ目的の形に近付いていく。真球は楕円に変わり、段々と細部が作り込まれていく。
「我らを試みに引き給わざれ」
言峰の祈りが、蟲が生まれ出る音を打ち消す。一節一節の間に張りつめた沈黙が、水音としのぎを削る。
「我らを悪より救い給え」
最後に十字を切って振り返えると、臓硯が言峰を見上げていた。
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