過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
↓
1-
覧
板
20
419
:
◆7F1xhg7Fvs
2013/06/13(木) 01:57:58.86 ID:eI2QjEb9o
それは突然のことだった。
「Worning!」
窓をぶち抜く光条。叫ぶ赤い宝石。
白い戦闘服をまとったキャスターが、遠坂の元に駆けつけた。
ここが衛宮家離れの二階であり、したがって窓から入ってきたキャスターが空を飛んでいた、
ということなど驚くには値しない。本当に驚くべきは、そのあとのキャスターの言葉だ。
「結界が壊された! 凛ちゃん、逃げて!」
「嘘っ。魔翌力干渉なんて――」
衛宮家の一画に、不審な魔翌力は感じられない。
ただ、達人の域に至った者だけが持つ迫力、覇気が伝わってくる。
魔翌力を隠せば、隠すために張った膜が持つ魔翌力に勘づかれる。
魔術師である以上、できるのは外側の魔翌力を限りなく小さくし、自然にある量の範囲内に収めることだけだ。
一切の魔翌力を感じさせないというのは、そういった隠蔽工作と次元が違う。
隠蔽が小数を掛けて数を小さくすることなら、これはマイナスを持ってきてゼロを作ること。
意識を集中させれば感じられるはずの、空間上のマナが減っている。
それに気付けるだけでも、遠坂の魔術師としての才は卓越していた。
「Area Serach was dispeled」
だが探りをいれようにも、そこに魔翌力を近づけただけでキャスターの術式が消滅する。
まして遠坂にできることなど、あるはずもなく。
キャスターに抱えられ、部屋にぶちあけられた穴から地面に降りる。
「私が出る。凛ちゃんは全速力でここから逃げて」
これは単なるディスペルではない。打ち消されているのは術式ではなく魔翌力そのもの。
魔術とは相容れないナニカ。魔術師の天敵。
キャスターにとって最悪と言える相手だが、遠坂にとってはなおのことだ。
だから遠坂はキャスターの言うとおり、逃亡を決めた。
「合流場所は、私の家で。正午までは待つわ」
口に出さずとも、それが「正午まで待ってキャスターが来なければ敗退したものと考える」
という意味を含んでいることは明らかだった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
861Res/294.98 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1363186695/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice