過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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432: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/06/15(土) 01:39:37.53 ID:GAyh8ffJo
「せぇい!」

構えたばかりのキャスターにむかって振り下ろされたのは、巨大なハリセンだった。
速度は想定していたより遅く、キャスターでも十分対応できるもの。

レイジングハートを掲げて受け止めようとした瞬間、桃色の羽根が散った。
次いで身体を覆う重圧。経験と直感に従って受け止めるのはやめて、前に飛び込む形で避ける。

遅れた回避は間に合わず、ハリセンはバリアジャケットを切り裂いた。キャスターの背中が露わになる。

「バリアジャケットがまるで機能してない……。いや、それより!」

攻撃を受ける直前に感じた重圧を思い返して戦慄する。
相手を中心に存在する球形のフィールド。その中に入った途端、ブラスターモードによる自己強化が打ち消された。

限界を超えた自身とデバイスのブースト、キャスターの切り札であるブラスターモードは戦闘が始まった瞬間に打ち破られたのだ。

「えーと、キャスターだよね? 一応確認しておくけど衛宮さん宅であってる?
他にもサーヴァントがいるって聞いてたんだけど、何で一人なの?」

そんなキャスターの気も知らず、フレンドリーに話しかけてくる相手。

「敵に内情を教えるお人好しなんて、いると思う?」

「冷たいなー。教えてくれたっていいじゃない」

まるで子供だ。これが戦争であることを理解していない。
キャスターが動揺している間にもう一度ハリセンを打ち付けていれば、きっと致命傷を与えられただろうに
友達にお菓子をせびるような気楽さで、質問を続けてくる。

「あ、初対面だから一応名乗っとくわね。対魔力の高さで分かってるだろうけど、私セイバーだから」

魔力結合をほどくだけのAMFとは比べ物にならない未知の力。ゼロエフェクトより性質の悪い異能。
セイバー、対魔力EX――。


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