過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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50: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/03/17(日) 02:08:59.00 ID:KwNK0JHgo

「仕方ない。君がそんなに生き急ぎたいなら、まあ付き合ってあげるとしよう。
僕たちの目的は、間桐桜の救出の一点に絞られる。その方法について、君は何通りまで考え付いた?」

「えっ……いや、俺は魔術師としては未熟で、使い魔をどうこうする魔術なんて一つも知らない」

「はぁ……君は実に馬鹿だな。材料は揃ってるだろうに、どうして考えないんだい?」

アサシンが心底飽きた風に深いため息をつく。そのまま右手を額に当ててやれやれと首を振った。
正直、ちょっとムカつく。俺は俺なりに考えてみたつもりなのだが。

「まず一番単純な方法は、聖杯を手に入れて願うことだ。聖杯戦争の参加者なんだから、これくらいは簡単に思いつくだろ?」

「あっ、そうか」

「そうか、じゃないよ。しっかりしてくれ。まあ聖杯を手に入れるなら他のサーヴァントを全て敵に回すことになるし、
その他もろもろの理由からいってこの方法は回りくどい。できれば他の択を取りたいね。じゃあ次、どんな手がある?」

「心臓にくっついてる蟲を倒す魔術を探すしかないんじゃないか?」

「考えが浅いなあ。蟲を取り除くにも二つ方法があるだろう?
桜の身体を傷つけずに取り除くか、傷ついても平気なように桜を強くするか。
前者の方法としては、アーチャーの宝具が理想的だ。あれなら蟲によって変質した過程を撒き戻しつつ蟲を除去できる。
幸い君の得意分野は解析・強化・投影の系列だろう? アーチャーの宝具に近いものを作るか、桜を強化すればいい」

「いや、俺は簡単な魔術ですらろくに成功したことないし……というかそもそも、なんでアサシンがそんなこと知ってるんだよ」

「なんでって、君の記憶を大雑把に見たからだよ」

「んなっ。見たって、いったい俺に何をしたんだよ」

「言って無かったかい? 僕の魔術は、電子機器へのアクセスが主だ。でもって脳は人にとって一番身近な記憶装置だ。
覚醒している相手の思考を読み取るのは難しいけど、気絶した人間が相手なら断片的に読める」

「っ……!」

甘く見ていた。この男のどこか間の抜けた雰囲気に?まれていた。
この男は英霊だ。しかもライダーを瞬殺した暗殺者のサーヴァント。

「それに、投影された電子レンジなんかに入ってみたりもしたよ。あれは見事だった。
細かい機能こそ再現できてないが、世界の修正を跳ね除けて確たる存在を保っている。
魔術は苦手だなんて言っていたが、あれだけの投影ができるんだから強化はお手のものだろう」

計画していたんだ。俺の記憶を読んで、俺なら桜のために動くと確信していた。
いや、あるいは桜の記憶を読んで、初めから俺とライダーの手を借りることを決めていたのかもしれない。

けど。

「俺、強化もからっきしなんだけど」


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