過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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536: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/07/14(日) 01:23:24.31 ID:cJF7F1x4o
敷地内に浮き出る青い光は、幾何学的であっても法陣ではない。
楕円形の大枠にも意味はないし、数ミリおきに並ぶ数百もの曲線が作る翼のような形も式ではない。

光が胎動するごとに、この無意味な図面は大きく、細かくなっていく。
大胆で繊細。直線は太さを変えて力強く伸び、その縁の曲率が白銀曲線を真似る。

たとえば富士の稜線が指数曲線に重なるように、自然のデザインは数学的だ。
だから冬木で二番目に上等な霊地である遠坂邸の霊脈が美しいのは、当然のことだった。

「Es offnet sich.(解放、)Schliesung.(閉塞)」

遠坂の詠唱に合わせて、光が生物のように動く。
蛇のように地表をうねり、魚のように地面から跳ねる。

飛びあがった青線は再び地面に飛び込んで、そのまま長い尾を引いて潜っていく。
動きに合わせて飛び散った魔力の量は凄まじく、光は空間そのものを淡く染めていく。


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