過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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539: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/07/14(日) 01:46:30.48 ID:cJF7F1x4o
遠坂がやっていることは、霊脈の放棄だ。

狭い国土の中でレイラインが絡み過ぎていて、極東の土地は魔術に向かない。
魔力量はあっても、安定して魔術を使える場所は多くないし、そういう場所の多くは神社仏閣が抑えている。

この遠坂邸は、西欧魔術師が所有する中では国内トップクラスに恵まれた土地だろう。
安定性で優っていることを考えれば、秋葉原霊脈に匹敵するかもしれない。

その貴重な財産を、遠坂は一つ一つ丁寧に取り上げて、捨てていく。

「Fixierung(固定)――!」

否、捨てると言うと語弊があるかもしれない。
彼女自身に、そんなもったいことをするつもりはない。

今行われているのは霊脈の割譲。孔を開き、レイラインを別の場所へ通す作業。
ただ、古来より陰陽師が百人がかりで行っていた作業を一人でこなそうとした結果
大部分が冬木全体へ散ってしまって、結果として捨てているに等しかった。

それでも、たった一人の魔術師が挑んだにしては、善戦している方だ。

青光が轟き、光を散らして潜っていく。
小規模であっても、世界の変革はかつて神々の仕事だったもの。
青のアートグラフはこの世のものとは思えないほど幻想的で、観客がいないことが惜しまれる。


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