過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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83: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/03/19(火) 02:10:46.71 ID:v1adN9ggo
「ああ。解析なら得意だ」

空中に手を伸ばして、線に触れる。生糸みたいな感触を想像していたけれど、予想に反して何も触った感じがしない。
空中に浮かんだ虚像。大きくて見やすいけれど、そこに実体は無い。

「君、ロンドン系の魔術をやってるみたいだけど、アトラス院の方が向いてるかもね。
せっかくだからあとで分割思考・高速思考も教えてみよう」

目をつぶって、余計な雑念を振り払って頭の中に線を引く。
一本一本、あれが作られる過程をなぞり、直線で輪郭を作る。

人の身体なら見慣れているし、その構造も大体分かっているつもりだ。
意識して解析したことは無いけれど、一番身近にあるものなんだから人体構造が解析できないわけがない。

外も内も脳内で再構成し、それまで目の前にあったものを頭の中に完成させる。

だが、足りない。これでは、この身体は未完成だ。
あるべき線が足りない。基本理念が抜けている。だから理論が欠けている。
この造形に至った理由のうち、半分が無い。鞘が、柄が、刀光が――。


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