過去ログ - 苗木「コロシアイ学園生活とか気にせず友達作り」霧切「その2よ」【安価選択コンマ】
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601:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/13(土) 20:36:47.09 ID:yYKqCeB80
プレス機がゆっくりと上がっていく。ポタポタと滴る血が、全て終わった事を教えてくれる。

僕は無意識の内に、オシオキを利用しようと考えていた。
いつもモノクマが押すスイッチの場所も分かっていたし、プレス機が重要な装置だという事も勘付いていた。
問題は、それをどうやって江ノ島盾子だけに当てるかだった。だから僕はあえて突撃し、ナイフが弾かれるように仕組んだ。
勿論弾かれたナイフが目的の場所に行くように調整出来る技量なんて無いから、そこは本当に幸運だったのだけれど。
後は、攻撃をあえて受けて相手の油断を誘う。幸運に幸運が重なった、奇跡に頼るような作戦だった。

苗木「でも、ここまでなのかな……」

瞼が重い……どうやら血を失い過ぎたようだ。

苗木「……動かなきゃ」

プレス機に合わせて、ベルトコンベアが動き出す。
脱出スイッチのような物が、ベルトコンベアに乗っている。

苗木「あれだけは……絶対に……!」

どれだけ進もうと動いても、全身に力が入らない。
火事場の馬鹿力は、もう働いてくれない。

江ノ島盾子の死体が落ちる。プレス機の下には、ボタンがある。

苗木「ここまで……なのかな……」

目の前で最後の希望が壊れるのを見たくなくて。
僕はそっと、瞼を閉じた。


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