過去ログ - 春香「これからのきみとぼくのうた」
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58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/03/17(日) 21:50:58.12 ID:H1WPBXuto

―――

――




「……最期を…看取ったのか?」

「……はい」


私はまた泣いていた。

どうして、今日はこんなにも泣いてしまうのだろう。


「その小さい頃のお姉さんの事、どんな風に言ってた?」

「……乱暴で……ガサツだと」

「…………そう…か」

「……っ」


鼻をすすっていると、先生は持っていたタバコを携帯灰皿に入れた。


「アタシの知ってる子と、春香の言う人が同一人物なのか、正直分からない」

「……」

「春香の話を聞いた限りでは別人だからな……」

「……でも、彼は……プロデューサーさんは、昔のお姉さんの真似をして人と触れ合ったそうです」

「……真似……?」

「子ども達の輪の中心に居るお姉さんの真似をすれば、人と打ち解けやすくなると……思ったんじゃないですか?」

「なにそれ……」


先生の声が震えたような気がした。


「そのお姉さんはその男の子と三年近く一緒に居たのに、別れの前日に『退屈だったよ』と言ったそうです」

「……はは…………はぁ」


苦笑いをして、浅く溜息を零した。


「……ごめんな、春香」

「…………え?」

「認めたくなかったんだ……春香の言っていた人が、アイツで」

「……っ」

「そのアイツが……逝ってしまったんだって……」


手すりに置いた腕に顔を隠してしまった。




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