過去ログ - 春香「これからのきみとぼくのうた」
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/03/17(日) 21:59:13.51 ID:H1WPBXuto

「プロデューサーさん、到着したそうですよ」

「そうか……。意外とはやく着いたんだな」

「真美……亜美がずるいって怒ってたよ?」

「亜美は仕事で忙しかったからしょうがないっしょー?」

「それを私に言われても困るんだけど……」

「お、起きたなら言ってくれないか、真美。ずっと背負ってるのも大変なんだが」

「真美も今日の仕事で疲れたから、もう少し楽をしてていいよね?」

「疲れてるのは真美だけじゃないんだけどな」


そういいながらも真美をおんぶしたまま歩いていく。


「最近、とっても忙しくなってきましたよね」

「……そうだな」


彼がプロデュースしてくれる活動を私たちなりに一生けん命、できる限りの事を精一杯やればいいのだと思っていた。
それが私自身のため、応援してくれるファンのため、支えてくれる彼のためになるのだと思っていた。


「兄ちゃん、今日の真美の仕事って、まこちんが良かったんじゃないの?」

「あのCM撮影は、爽やかな真だと少しイメージが違ってくるんだ」

「そっかそっか、なるほどね。……ところで、真美のイメージってなに?」

「躍動感、やる気、希望とか光のイメージに近いな」

「ふーん……」

「雪歩も一緒でしたよね、真美と近いイメージなんですか?」

「そうだな……。真美が黄色だとしたら、雪歩は白だな。……白は光の色なんだ」

「ヒカリ……ですか」

「そう、光だ」

「……ふぁぁ」


瞼を重たそうにしている真美は大きく欠伸をして、彼の背中に顔を沈めた。


「おい、真美?」

「……あと五分」

「もう駅に着くぞ、起きるんだ」

「亜美が手を振ってますよ」

「そうだな。……ほら、降ろすぞ」

「…………五分だけ……」

「五分も背負ってなくちゃいけないじゃないか、真美ぃ!」


彼の背中が居心地いいのか眠たそうにしている真美。

その真美を呆れながらも起こし続ける彼。

駆け寄ってきた亜美が彼にじゃれつく。


彼を中心にして楽しそうにしていた。

私はそんな光景が好きだった。



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