過去ログ - 春香「これからのきみとぼくのうた」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/03/16(土) 10:47:53.64 ID:bwJZNukvo
もたれていいかな……
一人でも頑張ってみようと思っていたけど……
「大丈夫じゃない……みたい」
「……え……?」
「悲しくて……つらいよ」
「春香……」
ハンカチを取り出して止まらない涙を拭う。
年が明けた一週間は心に穴が空いたような感覚で、少しずつ傷が癒えていくのを待つだけだと思ってた。
だけど、学校であげはと委員長が気にかけてくれて、ありふれた日常を感じてしまったから、
世界はなにも変わっていないような錯覚になって。
事務所に行って、挨拶をしたら……返事をしてくれるような気がして……
でも、あの日の言葉を私は確かに受け取っていたんだから。
やっぱり、それは錯覚なんだって気付いてしまう。
「わたし……ね、……物心ついてから……」
冬の寒空の下。
学校の屋上で私は失った人のことを話す。
「身近な人を……亡くしたことがなくて――」
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