過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/24(日) 01:19:23.56 ID:68Jzn+q5o
◇
時計は午後19時を指し、夕食時とあって食堂は賑わっていた。
隣の席には紅莉栖が座っている。
眉をしかめ、岡部を睨む紅莉栖を他所に視線を他所へと移動する。
対面には“織斑 一夏”が居た。
岡部「ぁ……」
そして周りには何時ものメンバーが座っている。
状況を飲み込めない。
岡部「……じょ」
紅莉栖「ジョ?」
岡部「助手スティーナ……今日は、何月何日だ?」
視線は宙を浮いたまま。
声は感情を含まぬまま、紅莉栖へと質問を投げかける。
岡部の脳は、未だに全てを理解してはいない。
紅莉栖「はぁ……? なに寝惚けてーって……なんかもう突っ込むのも面倒だわソレ」
岡部「何月……何日だ……?」
一夏「12月22日だよ、凶真」
岡部の問いに一夏が越えた。
はっきりと良く聞こえる声で、12月22日と。
岡部「(22日…………?)」
訳がわからなくなる。
何が起きたのか。
さっきまで何をしていたのか。
記憶が曖昧だった。
携帯を握り締めていることも忘れ、その手で髪の毛を掻き毟る。
岡部の顔色は最悪だった。
12月22日。
無理矢理にでも記憶を手繰る。
24日はクリスマスイヴ。トーナメント当日である。
前日は楯無との瞑想があり、その前の22日となれば……。
岡部「(眼帯娘との極限スパーリングの後か……)」
一夏の顔を見やると今にも意識が飛びそうな表情をしている。
自身の身体も極端に重かった。
岡部「(成功したのか……?)」
────なにに、成功したんだ?
岡部「(俺は一体、何を……)」
セシリア「倫太郎さん? お食事中に席を立つのはお行儀が悪いですわよ?」
箒「電話が終わったのなら座ったらどうだ」
鈴音「図体のでかいアンタが立ちっぱだと、何か落ち着かないのよね」
岡部の内心など知る由も無いガールズである。
心境を察してそっとしておくことなど、出来るはずもなかった。
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