過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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281: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/05/03(金) 14:24:52.67 ID:XvneEEOgo

岡部『──なっ』

 直後、突風が吹き荒れる。
 衝撃とも感じ取れるほどの大きな風が千冬を中心に発生し、濃霧を無理矢理に霧散させてしまった。

岡部『……』

 やはり、化物。
 伊達に“ブリュンヒルデ” -世界最強を冠する名-を背負っていない。

 仮に“打鉄”ではなく、違う“IS”に搭乗していたのならば既に岡部は撃滅されていただろう。
 “織斑 千冬”と戦うにはまだ早過ぎた。

岡部『……行くぞ』

千冬『おう』

 けれど、逃げ出す訳にはいかない。
 目の前の世界最強を押し退けねば、この学園に留まることが出来なくなってしまう。

 気が狂いそうなほどに時間を繰り返し、血反吐を撒き散らし辿り着いたこの平穏。
 失いたくはなかった。

岡部『最後だ。頼むぞ』


 《敵機、装備出力解析完了済みです》


 “プラズマブレード”に打ち負けぬよう“サイリウム・セーバー”の出力調整を“石鍵”に依存させる。
 “刻司ル十二ノ盟約”を千冬の動きにのみに当て、万全を期す。

岡部『この状況での、最大稼動時間は』


 《敵機との接触、戦闘開始からおおよそ2分です》


岡部『了解した』


 《撃破成功確率は──》


岡部『数字はいい。行くぞ……!!』

 前傾姿勢を取り、スラスターを開放し一気に距離を縮める。
 世界最強へと最速で邁進した。

千冬『──来い。ここでお前を見極めるッッ!』

 


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