過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/24(日) 01:32:27.88 ID:68Jzn+q5o





岡部「ん……」

 空調が効いているとは言え、12月の気温は寒く意識を目覚めさせるのに苦労する。
 瞼が異様に重かった。

一夏「おっ、起きたか」

岡部「……ッッ!?」

 弓でも引いたかのように体が反応する。
 淀んでいた意識は一気に覚醒した。

岡部「今、何時だ……?」

 眠っていた? 何時間?
 貴重な時間をどれだけ睡眠で削ってしまったのだろうかと背筋が凍る。

一夏「ん? まだ11時。楯無さんの指示した時間にはまだ余裕があるぜ」

 しまった。
 岡部の内心はこの一言に尽きた。

 眠る暇など無いのに。
 眠る余裕など無いのに。

 時間は岡部の事情などには構ってくれない。
 部屋の時計は12月23日の午前11時を指していた。

 残り、1日と少し。

岡部「……」

 眠ってしまった自分に嫌悪する。
 そして、妙に自分が疲れていることに気付いた。

一夏「体、大丈夫か? 最近さ、箒たちとの訓練の他にも千冬姉にしごかれてるだろ」

岡部「あ……あぁ。それでか……体が重く感じる」

 近頃はISを操縦することに違和感を覚え、授業に身が入っていなかった。
 真面目に動かすと言えばクラスメイトとの個人レッスンの時のみである。

 そんな岡部を見越してか、2日前に千冬の指導が入っていた。


 ──どうやら気合が足りないようだな。良し、私が面倒みてやる。嬉しいだろう?


 そう言われ、岡部はよりいっそう体を苛め抜かれていた。
 千冬の絶妙な手加減により24日の本試合に響かない程度のトレーニング。

 それをしていたことすらも、岡部は忘れていた。
 クラスメイトとの限界を超えた実戦トレーニング。

 それに加えて千冬の致死量ギリギリのトレーニングである。
 


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