過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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317: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/07/04(木) 14:16:34.50 ID:2qzC4f3po

千冬「そう言うこと、なのだろうな」

紅莉栖「はい」

岡部「……」

 今できる全ての説明を終え、整備室には沈黙が流れる。
 紅莉栖と岡部からすれば千冬がなにを思い、考えているのか気になるところだった。

 “石鍵”と言う“IS”の枠を外れたイレギュラーに対しどのような行動を取るのか。

岡部「……」

紅莉栖「……」

 千冬を見つめる2人。
 当の本人は目を閉じ、眉間に皺を寄せていた。

千冬「この話しを知るのは、私を含めて3人か?」

紅莉栖「はい」

岡部「あぁ」

 声が重なる。
 これ程に重要なことを他の第三者に話せるはずがない。

 相手が“織斑 千冬”だからこそ打ち明けたのである。

千冬「……岡部には聞きたいことがまだあるが、今日はこれまでとしよう。私も話を整理する時間が欲しいからな」

 話しは以上だ。
 そう言って部屋を出ようとする千冬に声を投げかけたのは岡部ではなく、紅莉栖だった。

紅莉栖「あっ、あの!」

千冬「なんだ?」

紅莉栖「その……“石鍵”をどうするつもりですか……?」

 緊張と恐怖が混ざった声色。
 千冬が破壊すると、そう断じたのであればこの世界でソレから逃げることは難しい。

 “石鍵”の力をフルに活用できたとして、本気の千冬から逃げ切れることなど出来るのか。
 紅莉栖の頭の中はそのことでいっぱいだった。

千冬「なんだ。そんなことを心配していたのか?」

 紅莉栖の緊張とは反対に、返ってきたのは柔らかい声だった。
 口角がほんの少し上がっている。

千冬「生徒は私が守る。岡部、お前も私の生徒だ」


 そう短く告げて千冬は1人、部屋を後にした。
 
 


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