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336: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/07/25(木) 20:55:30.10 ID:5L23gRCMo

岡部「生徒会長は学園最強たれ。ワンサマーは誰しもが認め──」

楯無「──少なくとも。私はそう思わない」

 声色が変わる。
 岡部の言に割って入るように言葉を被せた。

楯無「一夏くんは強くなった。とってもね。けれど……最強ではないわ」

岡部「……」

楯無「私には2つ、遣り残した仕事があるの」

 次第にアリーナを包む空気が重く、冷やかなものになってゆく。
 どうやら岡部が想像していた通りの展開になるようだった。

楯無「一つ。“IS石鍵”のスペックチェック」

岡部「……“国家代表”としてなのか“当主”としてなのか。俺が自身で判断するには難しいな」

 楯無はロシアの“国家代表”であり“更織家の当主”でもある。
 2つの顔を持つ彼女が、いったいどの立場の顔を覗かせているのか。

楯無「ふふっ、どっちもよ。倫ちゃん」

岡部「……」

楯無「そして“IS石鍵”が危険因子を孕んでいると判断された場合、それを──」


 ──破壊する。


岡部「……」

楯無「あまり、驚かないのね?」

岡部「お前の立場を思えば、な」

 沈黙が流れる。
 楯無の問いに対して答えた岡部の言葉は、とても高校二年生とは思えない。

 厳密に言えば大学からの編入生のため、年齢は楯無より上である。
 しかし、そう言ったレベルの問題ではない。

 岡部を纏う空気は二十代が持つソレとはどうしても思えない。
 一年間“岡部 倫太郎”を観察してきた結果、楯無が出した答えは──。
 


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