過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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376: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/10/04(金) 03:50:57.27 ID:LJHvNIASo

岡部『行くぞ……』

 楯無は決断を強いられていた。
 残された手管はあと一手。

 自身が持ちうる最強の切り札。


 “ミストルテインの槍 ”
 

 小型気化爆弾四個分に相当する攻撃を、岡部に使用するのかどうかを。

楯無『(どうかしら……例え“石鍵”と言えど……)』

 この攻撃には耐えられないだろう。
 エネルギー供給をカットした状態で攻撃を受ければ、死──。

 岡部を殺すことになる。

 仮に、この攻撃でも“石鍵”を仕留められないとするならば……。

楯無『(それはもう、世界最強ってことで……)』

 くくっ。
 不意に笑みがこぼれた。

 私は、なにの心配をしているのだろう。
 気化爆弾の攻撃に耐える? そんな馬鹿げた話しがあるだろうか。

 “絶対防御”で防いだとしても対象に多大なる被害を与えるほどの攻撃力。
 それをただの物理装甲で防げるはずがない。


 ──けれど、


楯無『やーめたっ』

岡部『……む?』

楯無『おわりっ! ね? おねーさん疲れちゃった』

岡部『な……』

 唐突に“IS”の展開を解除する楯無。
 戦闘の終了を宣言した。

岡部『なっ、おい! どう言うことだ!?』

 肩透かしを食らう岡部。
 まさか、これも演技であり攻撃を受けるのではないかと身構えている。

楯無「もう歳ね。疲れちゃったの、シャワー浴びたくなっちゃった♪」

 先ほどまで死闘を繰り広げていた相手はヒラヒラと手を振り背を向けてしまう。
 不意打ちをする所作どころか、殺気すら一片も感じれない。

楯無「倫ちゃん、背中流してくれる?」

岡部「なな、なにを言って──」

楯無「じょーだんじょーだん♪」

 クスクスと笑いながら一方的に戦闘を止め、アリーナを退場する。
 一人残された岡部は展開を解除することもなく呆気にとられていた。


 


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