過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V
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◆H7NlgNe7hg
[sage saga]
2013/10/21(月) 04:50:01.68 ID:oZad0GSIo
簪『あ、あ……』
なす術もなく、2人は“サイリウム・セーバー”による撫で斬りを喰らい沈黙する。
これで、残るは3人。
一夏、箒、ラウラである。
度重なる攻撃を受け、ラウラの“エネルギーシールド”の残量も底をつきかけていた。
本来であれば“絢爛舞踏”による回復を行いたいが、そのチャンスはもう来ないだろう。
一夏にとってもこれが最後の補給であることは覚悟ができていた。
一夏『ごめん。みんな、ごめん。俺が弱いばっかりに……』
──そうだ一夏。お前は弱い。お前が弱いばかりに皆、落とされた。
箒『……え』
ラウラ『痛ゥ……ん、なっ……』
“絢爛舞踏”によりエネルギー補給を終えた一夏と箒。
そんな“弟”に声を発したのは彼の“姉”であった。
千冬『弟の不出来は、姉である私がつけようじゃないか』
あんぐりと口を開け、驚愕する表情を作るラウラ。
目が点になっていた。
それもそのハズ。
千冬のいでたちは生身の姿ではなく“IS”を纏っていたからだった。
“打鉄”ではない。
正真正銘、現役時代の彼女を支えた愛機。“暮桜”を纏っていた。
千冬『コイツを使うに当って、それなりに無茶をした。おい、この代償は高くつくぞ』
岡部『……』
くくく。
と、フルフェイスに覆われた装甲の中で小さく笑う。
思わず口角があがってしまうほど、気分が高揚していた。
岡部『やはりか、千冬。やはり、貴様が来るのだな』
千冬『おう。どうやら、弟たちの手には余るようだからな』
“暮桜”の専用武器である“雪片”を高速展開した。
一夏が振るう“雪片弐型”同様、当たり前に“零落白夜”を纏う事が可能である。
岡部『本気で、行くぞ』
千冬『おう』
その言葉と同時に背部スラスターから広がる“蝶翼”が姿を消した。
スラスターが可変し、エネルギー排出口が閉じる。
ラウラ『……スラスターの使用を止めた?』
“蝶翼”の展開解除は、タイムリープを行わないことの宣言と言えた。
千冬に対し“やり直し”をしない。
岡部は千冬に伝わるよう、暗黙の意思表示をしたのだった。
千冬『思い上がっているようだな……』
岡部『試してみろ』
激突する岡部と千冬。
“石鍵”と“暮桜”。
それは正に、2年前をなぞるかのようだった。
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