過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/30(土) 02:23:16.85 ID:lh0H71yPo

岡部「──なっ」

 めきっ。
 自身の顔面から響く音を零距離で捉える。

 カウンターに合わせたカウンターをさらに合わせられ、顔面に掌打がめり込む。
 目まぐるしく変わる攻防に訳がわからなくなった。

千冬「ふぅ……」

 仰向けに倒れる岡部を見下ろし、千冬が額の汗を拭った。
 その表情には驚きの色が含まれている。

千冬「お前が思ったよりもヤルものだから、少々力加減を間違えてしまった」

 じんじんと痛みが広がる。
 その痛みが心地よかった。

 度重なるループで壊れかけた岡部の心は、この組み手によって支えられているようなものである。
 どれだけ岡部が先を見、手を変えても千冬はそれを全て凌駕し圧倒的な力量の差を見せ付けてくれた。

岡部「今回もダメだったか……」

千冬「“も”? まだ昨日と今日で2回目だろうが」

岡部「そう……だな……また負けた」

 記憶だけのループでは肉体的な強化は意味を成さない。
 千冬に一矢報いるには技を磨く他なかった。

岡部「もっと技を教えてくれないか」

 アリーナに寝転びながらそう投げかける。
 この問答もテンプレート化していた。

千冬「試合は明日だ。今日、今からやっても付け焼刃にもならんぞ。それより肉体を強化する方が──」

岡部「頼む。今日だけで良いんだ。気分転換にな……」

千冬「まったく……」

 岡部の口調は友人にものを頼むようなものである。
 教師に叩く口かと注意をしたところで、馬の耳に念仏なのだろうと千冬は半ば諦めていた。

 


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