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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/30(土) 02:30:16.97 ID:lh0H71yPo

ラウラ「お前の纏っている雰囲気が昨日と比べるにガラリと変わっている」

シャル「そう言えば……なんか違うね?」

岡部「な、何を言っている……何時もと変わらん」

一夏「んー? そうかぁ? 何時も通りの顔だと思うけどな」

ラウラ「顔、表情ではない。雰囲気だ」

 勘の鋭いラウラである。
 今までのループでも岡部の雰囲気を察知していたに違いない。

 しかし言葉として発することはなかった。
 何故、今回に限って……と岡部は思った。

 そう、今日は12月23日。
 稼働時間は9980時間を越えている。

 明日の24日こそが、10000時間に達する時であった。

岡部「気のせいだろう。俺は俺だ」

紅莉栖「……」

 紅莉栖が目を細め、岡部を凝視している。
 横を見ずともそれがわかった。

ラウラ「そうか。ならば、良い」

 ラウラは食い下がろうとはしなかった。
 直ぐに視線を戻しシュニッツェルにフォークを突き刺す。

箒「そう言えば……ラウラが夕食に揚げ物を食べるなど珍しいな」

ラウラ「明日は試合だからな。力を蓄えておく。月並みだが、やはり肉は活力の元だ」

セシリア「まさしく。わたくしも今日はステーキを食べて英気を養っていますの」

 食卓を注視すると、ここにも僅かな相違があった。
 皆、食べているメニューが少しずつ違っている。

 どれも力が付きそうなボリュームある物を食べていた。
 今までの記憶を手繰っても、このような献立は一度も見たことがない。

岡部「……な、なぁ。皆、なぜボリュームがある食事を?」

ラウラ「言っただろう。活力の元だと」

岡部「いっ、いやそう言う意味ではなく……だな。普段なら、その……夜に食べないだろう、試合と言えど」

ラウラ「……ふむ。まぁそうだろうな」

 確かにと納得する。
 そして静かに続けた。

ラウラ「それはやはり、倫太郎。お前の影響だろうな」

岡部「……む?」

ラウラ「お前の放つ雰囲気。日本語で言うとノリノリと言うやつか。それにあてられてしまった」

シャル「ノリノリってラウラ……」

一夏「気合充分、って感じか?」

鈴音「あー確かに。何か緊張感ある良い気合の乗りしてるわ、今のアンタ」

 明らかに今までとは違う会話。
 少しずつだが、何かが違ってきている。

 それが良い兆しなのか、悪いものなのか判別する手管はない。
 それでも、何時もと違う会話はいやが上にも、期待を高める。
 


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