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73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/30(土) 02:31:01.41 ID:lh0H71yPo

箒「ついに、明日が本番だな……」

 ここ最近の授業は全てトーナメントに向けて組まれたものだった。
 皆、緊張している。

 トーナメントを繰り返した岡部にとって、既に大舞台と言えど緊張はない。
 完全に舞台慣れしていると言って良い。

 けれど、今回だけは違った。
 勝敗ではない。

 それこそ人生を賭けた試合。
 その緊張感が皆に伝わり、良い意味で伝播していた。

一夏「良い試合にしような!」

箒「うむ。勿論だ」

セシリア「負けませんわよ?」

鈴音「はいはい。まぁ結局勝つのはアタシだけどね」

シャル「悔いが残らないようにしたいね」

ラウラ「皆の実力も上がってきている。楽しめそうだ」

 12月23日。
 運命の日、前夜。

 やれることはやった。
 思いも寄らぬ出来事のお陰で光が射した。

 後は明日を待つばかり。
 10000時間目の Holy Night.





 ─選手控え室─


 紅莉栖と肩を並べ、楯無とダリルの試合を見る。
 楯無が徐々にダリルを圧倒し始めていた。

紅莉栖「緊張してる……?」

岡部「あぁ……」

紅莉栖「そりゃそうか……」

 何故か会話が続かない。
 岡部の放つ雰囲気、緊張感が空気を張り詰めさせていた。
 
岡部「終わった、な」

紅莉栖「思ったより時間が掛かったわね。あのダリルって人、相当強いみたい」

 画面では、激闘の末に“ミステリアス・レイディ”が“ヘル・ハウンドver2.5”を撃破していた。
 楯無はそのまま勝利者へのインタビューを答えている。

 一字一句違わぬ台詞をマイクから発していた。

紅莉栖「あの年で、ロシアの正式な代表だからね。強さは折り紙つきよ」

岡部「当りたくないものだ」

 インタビューが終り、次の対戦相手が表示される。


  >> 岡部 倫太郎 vs 篠ノ之 箒 <<


紅莉栖「……来ちゃった、わね」

岡部「そのようだ」

 岡部はそう返事をすると腰を上げた。
 後、1時間もしない内に紅莉栖は死を迎えることになる。


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