過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V
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2013/03/30(土) 02:40:58.09 ID:lh0H71yPo
一夏『箒ぃー!! そっちへ行った!!』
箒『なっ』
──ガキィィィィイ。
加速を利用した蹴りで“紅椿”を吹き飛ばす。
反応が遅れた箒は“サイレント・ゼフィルス”のスピードが乗った蹴りを思い切り食らってしまった。
エム『聞こえたな。撤収する』
オータム『ッチィ……』
“スターブレイカー”の出力を極限にまで高める。
それを天に翳し開け放った。
──キィィィィィィィィィィィイイイン!!!!!!!!
耳を劈く大轟音と共に、これまでに見せた最大出力の砲撃を見せた。
-星を砕く者-その名に恥じぬ破壊力。
リミッターを外したその一撃で“スターブレイカー”はライフルとしての機能を失い鉄塊になってしまった。
その代償に、再び機能を取り戻した会場を覆うバリアーに機体が通れるほどの穴が穿たれる。
ジ・ジ・ジと放電を響かせ、穿たれた穴を修復しようとまたその空間へエネルギーが供給され始めた。
エム『塞がる前に出る』
オータム『ッケ』
ガシッ、と“アラクネ”の両肩を掴み“瞬時加速”を起動する。
後ろから一夏が迫ってきたが、それを振り切りエムはドームから脱出した。
一夏『ちっくしょう……逃がしたか……』
箒『一夏!』
一夏『おう、無事か?』
箒『あぁ。こちらは大丈夫だ。それより──』
一夏『凶真。凶真だ!』
2人で視線を地上へと向ける。
視線の先にはISが強制解除され、意識を失った岡部倫太郎が居た。
紅莉栖がよたよたと駆け寄り、岡部の頬を叩いているのが見える。
一夏と箒も頷き岡部の元へと集った。
紅莉栖「岡部! 岡部しっかりしてよ!」
ぺちぺち。
意識を取り戻させようと、頬を叩く。
その力が段々強くなっていく。
紅莉栖「ねぇ! ねぇってば!!」
ばちばち。
紅莉栖「起きなさいよ……ねぇ!」
ばちん!
一夏「ひぃっ」
箒「……」
岡部「んぐぁぁぉ!?」
痛みにより引き戻される意識。
岡部の左頬は真っ赤に腫れあがっていた。
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