過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V
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[sage]
2013/03/30(土) 02:48:11.74 ID:lh0H71yPo
岡部「(って違う! ルカ子は男だ!!)」
るか「倫太郎さん……ぼく、ぼく……」
距離が縮まる。
顔と顔との最短距離をるかの唇はなぞっていた。
岡部「(なぜだ、動けない……さ、酒のせいか……?)」
るか「──ね?」
息と息がぶつかり合う。
御神酒を飲んだのだろう、るかの吐く息はなんとも大人の匂いがした。
岡部「(な──こ、れ──は……)」
まゆり「もー、るか君ってば! お酒は駄目だよー」
寸前のところ。
岡部に迫ったるかの顔は、まゆりによってぐいと引き離された。
まゆり「もう、オカリンにまでお酒を飲ませちゃ駄目だよー」
岡部「(た、助かった……)」
まゆりのことである。
るかが岡部に御神酒を飲ませようとしていた、そう勘違いしての引き離し。
結果、それが違う意味で岡部を救うことになっていた。
一夏「あー……何人か、飲んじまったみたいだな」
潰れて、眠っている者が数名。
飲まれて、泣いたり笑ったりしているものが数名。
この光景を千冬に見られたらと思うと。
一夏「……」
岡部「……」
ヤバイ。
思考がシンクロする。
特に岡部は引率を任された身である。
責任は重い。
一夏「どうするかな……」
岡部「ラボ、いや……この人数では……」
紅莉栖「おーかーれーェ、らにやってんらろぅ、かがくしゃならのまのまーえー」
絡み付いてくる紅莉栖の顔面を掌で押し退けつつ、脳を最大限に回転させる。
ラボでは手狭である、しかしこの人数を収容できる施設に心当たりもない。
岡部「カラオケボックス……いやしかし、未成年。それも高校生が入れる訳が……」
一夏「……やべぇ、手詰まりか? 大人しく千冬姉に報告を……」
──ねねね、家。来る?
背後から声がかかる。
振り向くと、そこにはトレードマークであるカチューシャを取っ払ったメイド少女。
“秋葉 留未穂”の姿があった。
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