過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/30(土) 02:48:11.74 ID:lh0H71yPo

岡部「(って違う! ルカ子は男だ!!)」

るか「倫太郎さん……ぼく、ぼく……」

 距離が縮まる。
 顔と顔との最短距離をるかの唇はなぞっていた。

岡部「(なぜだ、動けない……さ、酒のせいか……?)」

るか「──ね?」

 息と息がぶつかり合う。
 御神酒を飲んだのだろう、るかの吐く息はなんとも大人の匂いがした。

岡部「(な──こ、れ──は……)」

まゆり「もー、るか君ってば! お酒は駄目だよー」

 寸前のところ。
 岡部に迫ったるかの顔は、まゆりによってぐいと引き離された。

まゆり「もう、オカリンにまでお酒を飲ませちゃ駄目だよー」

岡部「(た、助かった……)」

 まゆりのことである。
 るかが岡部に御神酒を飲ませようとしていた、そう勘違いしての引き離し。

 結果、それが違う意味で岡部を救うことになっていた。

一夏「あー……何人か、飲んじまったみたいだな」

 潰れて、眠っている者が数名。
 飲まれて、泣いたり笑ったりしているものが数名。

 この光景を千冬に見られたらと思うと。

一夏「……」

岡部「……」

 ヤバイ。
 思考がシンクロする。

 特に岡部は引率を任された身である。
 責任は重い。

一夏「どうするかな……」

岡部「ラボ、いや……この人数では……」

紅莉栖「おーかーれーェ、らにやってんらろぅ、かがくしゃならのまのまーえー」

 絡み付いてくる紅莉栖の顔面を掌で押し退けつつ、脳を最大限に回転させる。
 ラボでは手狭である、しかしこの人数を収容できる施設に心当たりもない。

岡部「カラオケボックス……いやしかし、未成年。それも高校生が入れる訳が……」

一夏「……やべぇ、手詰まりか? 大人しく千冬姉に報告を……」


 ──ねねね、家。来る?


 背後から声がかかる。
 振り向くと、そこにはトレードマークであるカチューシャを取っ払ったメイド少女。

 “秋葉 留未穂”の姿があった。
 

 


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