過去ログ - 結標「わ、私が……」一方通行「超能力者(レベル5)だとォ!?」
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3: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2013/03/16(土) 21:38:17.96 ID:/ZqQqOoio


「で、次は何の用だ? わざわざお前の方から連絡を寄越すなどよっぽどのことがあったのだろう」

『学園都市を賑わすような出来事が起こる。これからな』


唐突な言葉に少年は顔をしかめる。


「何だそれは。大覇星祭、一端覧祭は既に終わり、残っているのは入試ぐらいか」


小学校から中学校。あるいは中学校から高等学校。
その中間点にある入試。時期的にもそろそろで今も受験生が血眼で机に向かっていることだろう。
ある種の戦争のようなもので祭のような楽しさはないが、盛り上がることには間違いない。


「お前がこのような俗事に関してのことを話すとはな。何のギャグだ」

『何を勘違いしているんだ? 誰もそんなことは言っていないだろう』

「……ならなにが起こるというんだ。もったいぶらずに早く言ったらどうだ! こちらも暇ではないんだぞ!」


少年は声は荒らげた。しかし電話の向こう側の人物の声は変わらず平坦なものだった。


『ふふふっ、まあそう焦ることではない、すぐにわかることだ』

「楽しみにしておけ、そういうことか」

『ああ。ではそろそろ切り上げるとしよう。ではな』


プツン。通話が切れて、スピーカーからはむなしく電子音が聞こえてくるだけだった。
少年は通話終了のボタンを押し、携帯電話を制服のポケットの中へと落とす。
サングラスを中指で押し上げて、夜空に写る光たちを眺めながら少年はつぶやいた。


「……ふざけやがって」


学園都市の夜。様々なものが暗躍する黒。少年もその闇の中をただもがくしかない。
それが彼へと課せられた使命なのだから……。





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