過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
1- 20
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 02:06:17.90 ID:dizGBdSNo
るい「…………」

茜子「…………」

 茜子はベッドの下から這い出て、スカートの縁をほろう。
 そしてベッドを挟んで、二人して睨み合う。

智「や、やめてよ。 喧嘩はよくないって」

 少なくとも、殴り合いに発展したら茜子がやばい。
 るいの〈才能〉も危ないけれど、それが茜子の身体のどこかに直に触れただけで、踏んでしまう。

るい「……だったら、トモが選んでよ」

 茜子から目を逸らさず、るいはそう提案した。

智「え……」

茜子「賛成です。 ここではっきりしておいた方がいいです」

智「え、ちょっ、ちょっと待って、今日はちゃんと二人とも泊めるから、落ち着いて」

 そういう問題じゃない、というのは僕もわかってる。
 けどそういうしかない。 この場を収めるためには先ず二人を落ち着かせる他ない。

るい「トモ、お願いだから今ここで決めて。 選ばれなかったら選ばれなかったで、私もちゃんと納得するから」

茜子「同感です。 今日泊める泊める止めないは関係なく。 私とるいさん、どちらかを決めて下さい」

智「そんな、そんなこと……」

 そんなこと、言われても。
 なんで。
 なんでこんな状況になったの?

 二人は、僕に何を選ばせようとしているの?
 話を逸らそうにも、この二人はきっと納得しない。
 ならば、ここで二人の問いに答えを出すしかないのだ。

 僕は、僕が選ぶのは――――


 ↓1


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/639.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice