過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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361:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/16(月) 02:06:46.29 ID:zsB3Qaxro
 ――朝、目が覚めてから窓の外を見ると雪が降っていた。
 今日の日時は十二月二四日、所謂ホワイトクリスマスイブだ。

 ここも結構な都心だし、雪が降ることは案外少ない。年に一度二度あるかないかなんていつものことで、二桁になれば奇跡だろう。
 まぁそれはそれとして、つまり僕がいいたいのはクリスマスイブに雪が降るのは結構な確率だということ。
 そんな日に恋人同士で過ごせたならばそれはもう幸せなことだろう。

智「……今年は、人事じゃないかな?」

 いつもならば僕はただショートケーキでも買ってきて、料理も腕によりをかけて一人でお祝いをするところだけど。
 今年はそうじゃない。ちゃんとした予定がある。
 なんかふわふわする。気分が高揚している証拠だろう。でも、それも仕方が無いと思う。
 だって、今まではずっと一人だったのだから。いや、一人じゃなきゃいけなかったから。
 秘蜜が知られてしまった時はショックだけれど、ノロイも追ってこないし、こうしてイベントデーを楽しんで過ごせるのだから万々歳だ。

智「さて、と――」

 昨日より用意しておいた服に着替える。白を基調にした服装で、対照的に黒タイツを履く。
 無論のことながら、今日は冷えるらしいから手袋を履くのも忘れない。
 素早く身支度を整えて、鏡に写った自分に笑顔を投げかける。

智「うん、今日も女の子女の子♪」

 いつもなら自己嫌悪に陥るけれど今日はそうもならない。
 それ程までに僕は楽しみにしているらしい。


 >>162と、クリスマスイブを過ごすのを。


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