過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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418:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 00:49:20.73 ID:EmhhYVjZo
智「…………」

 僕は言葉を持たなかった。
 あまりにも、打ちのめされてしまったから。

 凄惨な真実に。
 残酷な現実に。
 無慈悲な世界に。

惠「智」

 惠が僕を呼ぶ。
 これ以上、まだ何かあるのか。
 そう思った瞬間、僕は惠から非情な問いを突きつけられる。

惠「君が、選んでくれないか」

 ――――――――――ああ。
 これは、罰なのだろうか。
 この呪われた身で、誰かと友達になって、その誰かを助けたいと、そんなおこがましいことを思ってしまった僕への。

佐知子「惠さんっ! それは……っ!」

惠「いいんだ、佐知子」

 立ち上がり、その判断を咎めようとする佐知子さん。
 その佐知子さんも、惠が抑える。

惠「いいんだ。 智は、僕の力になりたいと言ってくれた。 それを共に背負いたいと言ってくれた」

 だから、僕が決める。
 命を奪うという選択肢。 それを決めてきたのはいつだって惠だったはずだ。
 ならば、この選択で想うのは紛れも無く惠の抱いたそれと同じ。


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