過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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421:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 01:20:25.40 ID:EmhhYVjZo
智「僕、は……惠に、生きていて欲しい」

 それは、つまり。
 これからも多くの人間が殺されるのを許容し。
 そしてまた、惠が苦しんでいくのを選んだ、ということ。

惠「……後出しの情報になるけれど、〈呪い〉と〈才能〉は表裏一体の存在だ。 そしてそれを解く為には全ての痣持ちが必要となる」

惠「智は、それでも……僕を選んでくれるのかい?」

 初めて聞くその情報に、少し戸惑いつつも。
 それでも僕は、頷いた。
 それを選択したというその重さに、手が、足が、唇が震えながらも。

智「それでも……それでも、僕は……ッ!」

惠「これから一度でも僕が誰かを殺したら、もう智も戻れない」

 惠は何度も何度も確認をするように、僕に問いかける。
 本当にその選択肢であっているのかと。
 間違っていやしないかと。

 惠は、心の底で誰かが止めてくれるのを望んでいる。
 いやもしかしたらその自分の心にすら気付いていて、だからこそ必要以上に問いただすのかもしれない。
 自分では、もうどうすることも出来ないから。

 けれど、僕は首を振る。
 遅い、というのなら。 僕だって既に、手遅れだ。


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