過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/08(土) 01:20:25.40 ID:EmhhYVjZo
智「僕、は……惠に、生きていて欲しい」
それは、つまり。
これからも多くの人間が殺されるのを許容し。
そしてまた、惠が苦しんでいくのを選んだ、ということ。
惠「……後出しの情報になるけれど、〈呪い〉と〈才能〉は表裏一体の存在だ。 そしてそれを解く為には全ての痣持ちが必要となる」
惠「智は、それでも……僕を選んでくれるのかい?」
初めて聞くその情報に、少し戸惑いつつも。
それでも僕は、頷いた。
それを選択したというその重さに、手が、足が、唇が震えながらも。
智「それでも……それでも、僕は……ッ!」
惠「これから一度でも僕が誰かを殺したら、もう智も戻れない」
惠は何度も何度も確認をするように、僕に問いかける。
本当にその選択肢であっているのかと。
間違っていやしないかと。
惠は、心の底で誰かが止めてくれるのを望んでいる。
いやもしかしたらその自分の心にすら気付いていて、だからこそ必要以上に問いただすのかもしれない。
自分では、もうどうすることも出来ないから。
けれど、僕は首を振る。
遅い、というのなら。 僕だって既に、手遅れだ。
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