過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/27(木) 02:21:54.76 ID:RaKakPppo
こうなったらもう、一気に制圧して逃げるが勝ち。
そう思ってまずは目の前の男の股間を蹴ろうと、足に力を入れたところで。
「オイ」
「お、なんだチビ……ぶごっ!?」
「邪魔だ」
内一人が、無様な声をあげて崩れ落ちた。
その屍を踏みつけて現れたのは、小柄な、目つきの悪い――――
智(央輝?)
ではなく。 しかし、央輝に通じる雰囲気を纏っていた。
少年とも、少女ともとれる外見だけれど、直感で男かな、と思う。
「お前ら、この辺は初めてか?」
一瞬で一人をのした少年の登場に、残り三人はにわかにざわめいた。
「そんなら丁度いい、ここが誰のシマかってのを教えてやるよ」
言うが早いか、彼は手近な二人目の襟を掴んで無理矢理に引き寄せ、その顔面に膝蹴りを叩き込んだ。
崩れたその体に追い打ちをかけるように、頭を踏みつけてコンクリートに叩きつける。
「……で、次はどっちがいい? そのぐらいは選ばせてやる」
面倒くさそうに吐き捨てる彼に、残った二人は顔を見合わせて逃げ出す。
地面に伏している二人は見捨てられた。 ありがとう、そしてさようなら名も知らぬ人。
いや、やっぱりありがとうはなし。 危うく危ない目にあいかけたわけだし。
しかし、それよりも、だ。
智「いっつ、クール」
「……馬鹿にしてんのか」
智「いえいえ! 滅相もない!」
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