過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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621:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/30(日) 00:39:27.55 ID:cM9649Pfo
 今日の集合場所はビルの屋上。
 着替えで遅くなったために皆もう集合しているだろう。
 階段を一段上がる度に小さな喧騒が大きくなってくる。

 扉の前で一度立ち止まる。
 キャラクター的には小心者キャラ。 一人になれる場所を探していたらついた、ということにしよう。
 深呼吸して、扉を開く。
 油をさしていないせいで鳴り響く錆が嫌に大きく響いた。

伊代「あ、あの娘が来たみたい……ね……?」

るい「おっそいぞーっ! ともち……」

 皆の視線が一斉にこっちを向く。
 僕だろうと思って元気良く向かいいれようとしていた声は、尻すぼみに小さくなる。
 第一次遭遇は成功、といったところか。

智「あ……えと……」

 戸惑っているような素振りを見せる。
 出来る限り茜子と目を合わせないようにしつつ、苦笑いを浮かべた。

智「ご、ごめんなさい。 まさか、人がいるとは思わなくて……あの、帰ったほうが、いいでしょうか……?」

 か細い声で質問する。
 仮に男が(僕も男だけど)こんなことを言ったら、皆は声を揃えて帰れというだろう。
 しかし、びくびくとしている小動物キャラにまでそんな残酷なことをいう人はいない……と、思いたい。
 その予想通り、皆は顔を一瞬だけ見合わせて僕に告げた。


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