過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/16(土) 00:00:37.72 ID:g4JyqYSQo
 冬篠宮和は、クラスメートだ。
 僕の仮面優等生を見破ったうちの一人であり、性格は穏やか。人当たりもよく、見るからにお嬢様然としている。
 成績は学園内でもトップクラス。学ぶことそのものを趣味としており、あらゆる知識を忌避なく蒐集する。
 そのせいか、或いは宮和元々の性質か。言動の端々におかしなものが混ざることがあるが、普通に会話する分には気付きにくい。
 天才さんもとい天災さんとも呼ばれる所以でもある。

 そんな宮和は学園内の唯一の友人と言ってもいいかもしれない。
 メールアドレスを交換したら友人というのなら他にも数人いるけれど、そうではないだろう。

 僕の学園でのモットーは『柔らかく、されど触れ難く』。
 人生目標としては草木のように静かに生きていきたい。
 そんな触れがたい優等生オーラを突破してくるのが宮和ぐらいしかいないからそうなってしまうのかも。

宮和「和久津さま、お昼をご一緒してもよろしいでしょうか?」

智「いいよ。今日は天気もいいし、中庭にでも行こうか」

 そんな宮和に、僕はいつも助けられている。
 身体測定だって、急な用事(主に同盟関係)で休んだ時だって、プールの時だって。
 あとは一人では出来ないこととか、他の人に誘われたりした時とか。今だってそうだ、放っておいたらきっと誰かに誘われていただろう。
 他には……と、数えるとキリが無い。

 そんな様々な貸しの数は、
 嘘、僕宮和に貸し作りすぎ……!?
 と、手を口元に当てて驚きたくなるぐらい。
 ……本当、貸し作りすぎ。宮和が何故か僕に心酔(?)しているからいいものの、他の人ならもう呆れ果てているに違いない。


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