44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/03/17(日) 13:58:41.23 ID:pIGgdd7i0
皆が墜落を覚悟し目を瞑る。三半規管がめちゃくちゃになる感覚がする。
――その時。突然揺れが収まった。
照「……?」
照がゆっくりと目を開ける。目の前にはまだ大地が広がっていた。まだ墜落していないのだ。
そう理解するとともに彼女は疑問を感じた。時が止まっているようだ。機体が動かない。
菫「これは……?」
コクピットの前方に何かが見えた。赤く、人の腕の形をした何か。
そしてそれは紛れもなく『腕』であると彼女らは悟った。
機体を支えている。その腕が。そこにいたのは、見たこともない巨人の姿だった。
誠子「た……助けてくれたのか?」
聞こえるわけもないその言葉。だがその巨人には聞こえたのか、ゆっくりと頷いた。
そう、彼女らは知る由もなかったが――この巨人の正体は諸星ウルミ。
変身した後、東京からここ長野までテレポートしたところこの現場に遭遇したのだ。
彼女は直ぐ様自らの身体を巨大化させ、墜落していくウルトラホークを救ったのだった。
そして機体はゆっくりと降下させられ、着陸の僅かな衝撃が操縦席内を走った。
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