53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/03/17(日) 14:06:29.53 ID:pIGgdd7i0
―――長野の町中
ウルミ(東京と比べればすごく田舎だな……)
ウルミが歩くのはこの田舎町。
否、異星人である彼女の感性からしてみれば『人の営みがある所』が町なのだろうがここは町ではない。かと言って村というわけでもなく、和かな住宅地、という言葉が一番しっくりくる場所だった。
ウルミ(……あの子は)
道路の前方にてくてくと歩く小さな姿が見える。
少女。頭に独特のハネ方をした髪がある少女。ウルミはその子に見覚えがあった。
ウルミ(………)
咲「……!」
彼女の名は『宮永咲』。無論ウルミは知る由もないのだが、彼女が『宮永』の関係者であることはその記憶から理解できていた。
ウルミの姿を見た彼女は足を止める。口に手を当て、少し上体がのけぞる。彼女のそのポーズはまさしく、目の前のことが信じられず驚愕する――これを意味するものだった。
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