過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
1- 20
105: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/03/24(日) 17:19:12.58 ID:rFZpLyiDo
――バーサーカーは復活し始めた。

初めに足から、そして徐々に体腕頭と上に登っていき輪郭が出来上がる。
そこから傷の修復。
流れていた血は止まり傷は塞がる。
ものの数分もしないうちにバーサーカーは完全の姿となって凛達の前に立ち塞がった。

士郎「ウソだろ? なんで?」

ありえない。
いくらサーヴァントでもバラバラにされれば死ぬ。
死んだら生き返らない。
それは人間と変わらないはずだ。
眼を疑いたくなる光景が広がるも、セイバーは冷静に状況を判断し口を開く。

セイバー「……おそらく蘇生魔術がかけられていたのですマスター」

イリヤ「セイバーあったり〜! 生前12の試練を乗り切ったバーサーカーは1回殺されたくらいじゃ死なないんだから」

凛「12の試練って……とんでもない奴を呼び出したわね」

皆の驚いた姿に満足したのかイリヤは元気に飛び回っている。

12の試練。そこから分かるバーサーカーの正体は英雄ヘラクレス。
普通バーサーカーとは霊格の低い弱い英霊を狂化して使役するものだが、ヘラクレスはそもそもの霊格が段違いだ。
その半身は神であり日本においてもその知名度はとても高い。

アーチャーの新プログラムもバーサーカーを殺し切るには至らず状況は最悪と言える。

凛(もう一回、アーチャーに……駄目ね。もうバーサーカーに油断はないわ)

それに頼みのセイバーが疲弊しきっている。
あのバーサーカーの猛攻にここまで耐えたのはすごいが、もう限界だ。
肩で息をして、さんざん攻撃を受け止めた両手からが握力も失われ剣を握ることもできないだろう。

セイバー「……マスター。もしバーサーカーが向かってきたら逃げてください。私が時間を稼ぎますからそのうちに」

士郎「馬鹿! そんなことできるわけないだろ!? セイバーが戦うなら俺だってたたかってやる」

士郎とセイバーはこんな時にも関わらず言い争っている。
冷静に事を収め様とセイバーはするが、身振り手振り激しく士郎はそれに対立する。
同じように凛がアゲハに耳打ちをする、イリヤに聞かれないように極限まで音量を落として。

凛(アーチャー、もしもの時は……)

アゲハ(分かってる。今度はオレの本気で潰す。そん時は危険だからセイバーと士郎をつれて逃げてくれ)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
671Res/418.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice