過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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164: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/04/01(月) 02:27:18.86 ID:4RBYMKVEo

打ち合いを初めて既に一時間。
アゲハの体は限界まで身体能力を上げて、反応速度も研ぎ澄まされる。
二人の間で繰り広げられるせめぎ合い。
拳を足を一体どれだけ繰り出したのかなんてアゲハは覚えていない。
それでもセイバーに自身の攻撃が一度として通っていなかった。

アゲハ「っく!」

バランスを崩れたところに容赦ないセイバーの剣が奔る。
仕方なしにアゲハは右手の甲で斬撃を受け止める。
竹刀とは思えぬ重さに腕がじんわりと痺れる。
ライズで強化されている肉体の上からでも、その太刀筋の鋭さが分かる。


折角近づけたのだ。
この機を逃すことなく間合いを詰めての殴打も、僅かに首を傾けることで躱される。

ここまで戦ってきてアゲハには一つ分かったことがある。
どうやらセイバーには天賦の才能なのか百戦錬磨の賜物なのかは分からないが、ずば抜けた勝負カンを持っている。
どう動けば躱せるのか、どこに打ち込めば相手に当たるのか。
長年培ってきた技術に加え類まれなるカンによって、一瞬の間に判断して実行している。

正面からの攻撃なんて、いかにスピードがあろうと捉えることは難しい。
それこそバーサーカー程の膂力があれば話は別なのだが。



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