過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」 アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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◆jXxX9w2lpg
[saga]
2013/04/22(月) 22:43:56.62 ID:CnIqVYT8o
大丈夫。
まだ結界の発動からそう時間はたっていない。
凛は心を落ち着かせるために大丈夫と自分に言い聞かせ、扉にかけた右手に力を込めて勢い良く扉をあけ放った。
飛び込んできた映像は凛の安易な想像をあざけ笑うものだった。
倒れてる人、人、人、人、人の山。
生気を失くして白くなっている生徒達と先生がそこには倒れ伏せている。
必死に押しとどめた予感は覆ることなく、残酷な現実を凛に見せつけている。
昨日まで何ともなかった。
昨日まで平和な学校だった。
なのに、なんで、なんで皆倒れているのだろう。
凛には理解できない。
いや理解はしていたが認められない。
なぜなら、自分が結界の妨害に失敗したことが原因なのだから。
ライダーの結界を発動してしまったから。
そして、それは遠坂の人間として遠坂凛が防ぐことができなかったからに他ならない。
問題なく上手くやれる予定だった。
起点を潰され力を失った結界のために犯人は動き出す。
そこを捕える。
最初からその方法しかなく、そのために今日まで動いてきたというのに。
まさかたったの一日で結界を再び発動させるなんて思ってもみなかった。
凛は見誤ったのだ。
間桐慎二の執念を。
彼の根底に眠る憎悪の塊を。
――遠坂。
凛(わたしがもっと……)
――遠坂。
凛(もっと……)
――とおさか?
凛(もっと用心していれば――)
「と・お・さ・か!!!」
凛「わっ!」
気が付くと目の前には怪訝そうに凛を覗きこむアゲハの顔。
アゲハ「しっかりしろ! この人達を助けるには結界の術者を倒さなきゃならねえんだ、こんなとこで呆けてる時間はないだろ?」
凛「……え? 助けるって」
アゲハに言われ慌てて近くの生徒の手首を取ると、弱弱しいが確かに一定のリズムで脈打っている。
死んでいない。
生きてる。
衰弱しきっているが確かに生きている。
その鼓動が凛を安心させる。
だが、逆に、アゲハは違っていた。
関係の無い一般人が、こうして倒れている光景はアゲハにとって何よりも許せぬものである。
嫌な記憶がよみがえる。
もう間違えてはいけない。
アゲハ「急ごう。屋上だ。アイツらはそこにいる」
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