過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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273: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/04/22(月) 22:55:07.09 ID:CnIqVYT8o

明確に意図していた訳ではなかった。
それでも、その考えはアゲハの頭の一部分に巣食い、絶えず警鐘を鳴らし続けていた。
きっかけとなったのはセイバーとの試合。
能力頼りであった戦い方を看破され、自分の実力不足を痛感し、出来るだけ能力を抑えた戦いをしようと考えるようになった。
それは本来のスタイルを捨てての一種の賭けであったが、意外や意外。
結果は上手い方に転がり、予期せぬ狙撃のチャンスを得て、こうして戦局は大きく傾いていた。

形勢は逆転、いや勝負になどなっていない。
ライダーは高い機動力と独特な柔らかな動きで近中距離戦が得意なサーヴァント。
その要ともなる足が貫かれたのだ。
次第にアゲハに追いつめられ、そのたびに体に傷を作る。

ライダー「……少々分が悪いようですね」

慎二「分が悪いだあ!? どう見てもやられてるじゃないか! くっそ! こんなハズレのサーヴァント掴ませるなんて」

そう分が悪い所の話ではない。
状況は絶望的で勝負は決しているように思えた。
だと言うのにライダーからは焦りを感じない。

凛「アーチャー。油断しないで。あいつ何か企んでるわ」

アゲハ「ああ」

凛もタダならぬライダーの気配に警戒する。
罠を張り迂闊に飛び込んでくるの待ってるやもしれない。
ライダーの目は覆われて表情は読めない。

このある種の独特の雰囲気に気圧されアゲハは攻撃の手を緩め、数歩後ろに距離を取る。
相手は大規模な結界さえも用意するほど、多彩な宝具に恵まれているサーヴァントである。


しかし、ここが勝負の分かれ目であった。



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