過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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31: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/03/18(月) 17:10:21.91 ID:+inXlueAo
――PM 6:00 学校の屋上――

アゲハ「どうだ、遠坂」

凛「……参ったわ。私の手に負えるレベルじゃない」


放課後になり生徒は部活動を行っていた僅かな生徒を残して、帰宅しているため校舎内に残っている人間はおらず、アゲハが生徒と遭遇する確率も低いと見てうごきだした。
早々と結界の起点を屋上で見つけたのだが、想定以上にレベルの高い魔術で凛を持ってしても手を出せない。

アゲハ「まさか、もう手遅れとか言うんじゃないだろうな?」

凛「そこまで切羽詰まってる訳じゃないわ、まだ結界の発動には猶予がある。それでも、ここまでレベルが高いとわね」

アゲハ「サーヴァントの仕業か」

凛「あら、珍しい。私も同じこと思ってたのよ。参考までにそう考えた経緯を聞かせて欲しいわね」

アゲハ「だって、一応遠坂は優秀な魔術師なんだろ? それを上回る魔術師の存在は中々いないだろ。いや、いるかもしんねーが確率は低い。さらにそれだけ優秀な魔術師だったらわざわざ遠坂のいる学校に設置なんかしない。それより適当なビルとか公園とかいくらでも適してる所はある」



アゲハ「それよりどーすんだ、遠坂。施しようがないなら黒幕を潰す以外道はないよな」

凛「うん。だけどその前に――」

凛「「Abzug Bedienung Mittelstand」

≪消去 摘出手術第二節≫

この結界の起点を示す刻印に手―をかざして凛は唱える。
消し去ることは出来ないが、妨害魔術の上書きをすることで結界の発動を遅らすことは出来る。

アゲハ「遠坂、いまのは?」

凛「破ることは出来なくても、邪魔ならで出来る。焼け石に水かもしれないけど、これで発動までの時間は稼げたわ」

アゲハ「すげーじゃねーか、遠坂! やっぱお前は優秀な魔術師だったんだな。いやー見直したぜ!」

アゲハにはこの世界で初めて見た魔術に興奮を隠しきれない。
魔術を見ていなかったため、凛のことを偉そうな口煩い奴と思い始めていたアゲハだったのだが、こうして結界を封印しているのを見ると改めて魔術師であることを実感する。

凛「ふ、ふん。そんなことは良いから、さっさと行くわよアーチャー。今日中に出来るだけ邪魔しときたいんだから」

アゲハ「へいへい、分かったよマスター」

凛「……期待してるわ、アーチャー」

アゲハの言葉に凛は嬉しく思う。
状況も分からずに呼ばれたアゲハと、前代未聞のサーヴァントを引き当てた凛。
少しづつではあるが2人の絆は太くなりつつあった。



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