過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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356: ◆jXxX9w2lpg[sage]
2013/05/05(日) 23:08:21.71 ID:c8VzIhGHo

――

深夜、アゲハは一人布団を抜け出し中庭に出て、月明かりだけが照らす庭に突っ立っている。

アゲハは考える。
ここまでの六度にわたる戦いで自分の弱点は理解していた。
それは、接近戦の強化と能力の使い方。
敏捷性が高いアゲハは別に接近戦が苦手なわけではなく得意としているが、それでもセイバーやバーサーカーと言った近距離主体のサーヴァント相手には劣る部分が目立つ。
それを補うのが暴王なのだが、セイバーにも言われたようにイマイチ生かし切れていない感がアゲハの中で拭えずにいた。
そもそもがとても強力な能力なので、割と力押しだけでも勝ててしまえることも原因の一つかもしれない。

しかし、そんな苦悩も今日でおさらばである。
この世界に来てからずっと考えていた新プログラムの構想がようやく固まったのだ。
新たに一つとその改良型、さらにもう一つ。

「こんなもんか」

丹念に頭の中でプログラムをくみ上げて、納得のいく成果にアゲハは満足する。
残るは実践で試してみて、どうなるかといったところだろう。
ここで試すことは危なすぎて出来ない。

「こんな夜更け何事かと思ったら、あなたでしたか」

いつの間に近づいていたのだろうか。
声がした方向にアゲハが振り返ると、縁側に立っていたセイバーと目が合う。



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