過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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43: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/03/18(月) 17:17:29.06 ID:+inXlueAo
そう言い残すとランサーは窓から飛び降りて姿を消す。
こうなるとアゲハのスピードをもってしても追うことは不可能だろう。

アゲハ「ちっ、油断した」

追いついていたのだが、邪魔にしかならないと柱の陰に隠れていた凛が顔を出す。

遠坂「アーチャー、大丈夫?」

アゲハ「遠坂。わりい、逃げられた。深手は負わせたからしばらく、攻めてくることはないと思うけど」

遠坂「そう、じゃあ問題は1つは解決ね。で、もう1つは……」

凛は見たくないもの見るかのように、恐る恐る横目で廊下の奥を確認する。

凛(やっぱり……よりによって、なんであいつが)

そこに転がっているのは凛の同級生、衛宮士郎の姿。
意識は失っているようで先程からピクリとも動かない、まあ凛にとってはそのほうが有難いのだが。

凛(ま、幸い意識は失っているようだし、このまま今夜の記憶を消す)

士郎を横に寝かして、その額に左手をかざす。
ぶつぶつと何か呟いているが、アゲハにその言葉は聞き取れない。

僅か数秒。
詠唱を終えた凛は、ほっと一息ついて立ち上がる。

アゲハ「なんだ今のは?」

凛「今夜の記憶を消したの。いつから見られてたかなんて分からないから適当にだけど大丈夫でしょ。それよりアーチャー。早く家に帰るわよ。あなたには聞かなきゃいけないことがたくさんあるんだから」

アゲハ「記憶ね……。分かった、遠坂。オレからも説明しなきゃならねえことがある。聖杯戦争を勝ち抜くためにも」

今夜、凛は初めてアゲハの戦闘を見た。
それは、とても弓使いと呼ばれる者の戦いではない。
それどころか、どのクラスに該当するのか疑ってしまう程謎に包まれた能力。
キャスターと呼ばれても不思議ではない、その力。

――暴王の月。

その危険性も応用性も説明する必要があり、2人は眠る士郎を置いていき、一度家に帰ることにした。



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