過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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525: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:22:10.14 ID:Oa9qP5ulo

「とっとと脱出するわよ。士郎、あなた何かされてないわよね?」

イリヤが連れ去った目的は分からないが、何らかの魔術を士郎にかけている可能性もある。
それでなくとも逃走防止に運動を阻害されていることも考えられ、凛は士郎の体を確認する。

「別に……なんともないな。それよりセイバー!! お前ずっと寝込んでたはずじゃ――」

「マスター、話は後にしましょう。いまはこの屋敷からすぐにでも離れなければ」

つもる話も士郎にはあるだろう。
自分が拉致されたときには、セイバーもアゲハも眠っていたのだから。
あれからどうなったのか気になる所だ。
それでも今はそんな話はする時間なんてない。
早く脱出しないと、イリヤが帰ってきてしまえば元も子もない。

「オレが先導する! 遅れないように付いて来い!!」

アゲハが先頭に立って、広く長い廊下を走り出口に向かっていく。
屋敷の構造上、ここからなら正面玄関に向かったほうが遥かに早く、罠はあるかもしれないが、そちらの方に向かって進んでいく。
セイバーも何とかそれに着いていく。

つきあたりを左に曲がり、少し直進すると大広間に出る。
そこはいかにもお城というイメージの風景が広がっていて、アゲハは思いがけず目を奪われる。
正面ホールはとても広く、数百人の人間が一度に集まれそうな程で、簡単な運動なら十分過ぎるほどのスペースが存在している。
そのホールの両脇には高さ四メートルはありそうな窓が、幾つも並んで設置されているため、外にいるかのように明るく照らされている。
そしてアゲハたちが今いるのは、そのホールから伸びている階段の踊り場であり、二階に位置している。
踊り場はアゲハ達が来た左側と、向かい側にも通路が伸びているのと、正面にも道が続いている。



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