過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」 アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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◆jXxX9w2lpg
[saga]
2013/06/11(火) 23:26:51.38 ID:Oa9qP5ulo
頼んだ、そう言ってアゲハはセイバーの肩にポンと手を置く。
それは偽りのないアゲハの本心であるし、セイバーも理解して渋々と頷いている。
背後からは感じたことのない程大きなプレッシャーを感じる。
アゲハは静かに振り返り、バーサーカーと相対する。
忘れもしない、深夜の戦い。
何も出来ず敗れた。
圧倒的な力の差を前に、自分の力だけでは一矢報いることも出来なかった。
だから、アゲハはここでの戦いを引き受けた。
仲間を救いたいのも勿論だが、個人の意思として再戦を望んでいる。
負けっぱなしで、勝ち逃げを相手に許すことは我慢ならない。
「遠坂」
「……なに?」
「――時間稼ぎとは言ったが……別にあいつを倒しても良いんだよな?」
そう言ってアゲハは大胆不敵にも笑みを浮かべる。
それは、諦めに似た自嘲なのか、勝利の確信なのか。
どちらとも判断とれる反応だけれども、凛には分かっている。
「……ええ。そうよ! とっととバーサーカーなんか倒して早く追いかけてきなさいよね」
アゲハは必ずバーサーカーを倒して追いつくことを。
だから、ここはアゲハに任せて先に進む。
必ず再開できることを信じて。
「行け」
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