過去ログ - 高垣楓「ホワイトデーのおくりもの」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/18(月) 11:54:51.99 ID:VMr1FUOo0

なんだか恥ずかしくなってしまって、すぐにその雑誌を閉じてしまいました。
でも、その…やはり、気になってしまって。
ああ、もちろん、ホワイトデーのお返しの対応…というところです。

まだ、貰っていないから。まだ、だから。その…
お返しをいただく時に…失礼にならないように?です。普通です。

ファッション雑誌というのは、たいてい月刊誌です。
なので、早めにホワイトデー特集もしていたのでしょう。先月は、バレンタインでしたから。

気になる彼…なんて、いま…せん。居ません。うん、居ません。
だから、失礼にならないように、です。
私は私にそう言い聞かせながら、もういちど雑誌を開きました。

なるほど、へえ、そうなんだ。
あまりこの手のコラムには目を通さない私には、とっても新鮮でした。
とりあえず、相手を不快にさせないだろう、という対応を見つけました。

うん、うん。参考になる。
きっと、気になる彼…とやらへの対応はこれでいいんだ。
頭のなかでくり返して、定型句を覚えました。

よし。

気付かないうちに割と読みふけっていたのか、日が傾きはじめていました。
少しお腹もすいてきちゃった。どうしよう、お店に入ろうかな。

でも、1人で食べるのも、なんだか寂しい。
そう思った私は、そのままスーパーに寄って帰ることにしました。
何を食べようかな、ああ、冷蔵庫にあれはあったかな。

まだ肌寒いけれど、ほのかにあたたかい陽ざしを浴びながら、ゆっくりと歩き出しました。




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