過去ログ - 高垣楓「ホワイトデーのおくりもの」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/18(月) 12:09:44.60 ID:VMr1FUOo0
  
 『楓さん、いつも頑張ってるから』 
 『その努力に、応えられたら…そう思って』 
 『CDデビューの話をもらって、契約と曲の精選に駆け回ってて』 
 『その…つい最近まで、ずっと』 
  
 『あの日、やっと楓さんに似合う曲を選べたと思ったら、既に暗くなってて』 
 『走って、走って、これを渡したい。そう思っていたんですけど』 
 『でも…遅れてしまって、渡せなくて』 
  
 『本当は、ホワイトデーの日に、おくりものとして渡したかったんですけど』 
 『ごめんなさい』 
  
 『それで、今日…こんな形で』 
  
  
  
 わたしが、CDデビュー? 
 伝えようと、プロデューサーは一生懸命に走ってきて。 
 喜んでくれるだろうって、きっと嬉しそうに走ってきただろうに。 
  
 けれど、私は何も知らずに拗ねてしまって。 
  
 ああ、どうしよう、どうしよう。 
 わたし、何てひどいことをしたんだろう。 
 何て謝ったら。どうして、どうして。 
  
 ごめんなさい。ごめんなさい。 
 口から出るのはその言葉だけ。 
 ごめんなさい。 
  
 いっしょに、涙もこぼれてしまいました。 
  
  
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