過去ログ - 高垣楓「ホワイトデーのおくりもの」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/18(月) 12:10:28.71 ID:VMr1FUOo0

本当に言い訳なんかじゃなかった。
きちんとした理由があって、その原因は私で。
なのに、なのに。ひどいことを。

『えっと…俺は、気にしてないですから』
『その…』

周囲に視線を回していたけど、私の肩を軽く支えて。
私の目を見て、プロデューサーは言いました。

『楓さんは、笑っている方が、ずっと綺麗だから』
『だから』
『だから…笑ってください』

『その、気の利いたことが言えなくて、すみません』

プロデューサーも、顔が真っ赤。
お酒はまだ、出てきていない。

どちらかというと、雰囲気を読んで察してくれていたのかも。
本当に、一流のお店。感謝しないといけません。

照れてこっちを見ることが出来ないプロデューサーに、また、おかしくなっちゃって。
プロデューサーのおかげで、笑うことが出来ました。

そして、私は、気付いちゃいました。
本当の、わたしの気持ちに。

私は、プロデューサーのことが。




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