過去ログ - 直通電車 -Direct to the Ground- 【第三次投下】
1- 20
12:羽衣真砂 ◆hsUAEn/JO/Q.[saga]
2013/03/28(木) 12:04:15.89 ID:LRFbfEfx0
その日の帰りのホームルームで、こんな話があった。

「筆頭委員から連絡です。
 今度野球部の公式戦があるので、応援に来る人数を調査します」

筆頭委員会は、各クラス1名の筆頭委員と生徒会役員から成り、
生徒会からの連絡の場として機能している。
学級委員のない第三高校では、筆頭委員がクラスのまとめ役になっていたりもする。

2年1組の筆頭委員は、高島遥。
連絡事項は基本的にホームルームで遥が伝達するが、
忘れていた場合は生徒会副会長のツルヤスが伝達することもある。

「日付は今度の土曜日、12時開始です。
 場所は第四運動場、24条1丁目です」

第三高校生徒会は、野球部の応援に力を入れている。
もっとも生徒はそこまで乗り気ではないのだが。

「あー、私とツルヤスだけか。ヒロは来ないの?」

「ん?」

「大野さんは来ないのかと追及する」

「あ、すまん忘れてた」

「ボーッとしていると大事な話を聞き逃す可能性があると指摘する」

「すまん」

壇上の遥は、筆頭委員という立場を忘れ、座席にいる2人と話している。
遥が壇上に立つと8割方こうなるので、他の生徒も「いつものパターン」くらいにしか考えていないようだ。

青木が手を挙げていることに、気付く者はなかった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
116Res/73.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice