14: ◆gKIVhd2ytqPb[saga sage]
2013/03/19(火) 11:02:13.84 ID:21TwkQme0
?「私は、あなたがどれほど辛い目にあったかは存じません」
モバP「はぁ」
?「ですが、そこまで思い詰めた表情をしているくらいですから、相当な目にあった事くらいは解ります」
モバP「はぁ、そんな表情してますか」
?「してます!それこそ今から自殺するぞ〜ってくらいに!」
そんなに。
?「ですが、命は投げ捨てていい物ではありません!人に言えない悩みがあるなら私が聞きますから!」
アトラ「あ、申し遅れましたが私、天使型mk.2のアトラと申します」
僕の目の高さくらいに滞空している白い神姫は、宙に浮いたまま器用にお辞儀をしてみせる。
その背後から、くたびれた背広を着た中年男性が小走りにやってきた。少し息が上がっている。
?「アトラ……急に飛び出したと思ったら……どうした」ゼェハァ
アトラ「あ、マスター。この方が道路に飛び込もうとしていたものですから」
?「何?」
モバP(あ、僕か)
?「そりゃいかんなぁ……仕事柄、ほっとく訳にもなぁ……」ブツブツ
アトラ「何言ってるんですかマスター!悩んでいる人がいるなら、話を聞くだけでもするべきです!」
?「わかったわかった、まぁーその辺のファミレスで話でもしようや」
ファミレスに入ってからの軽い自己紹介。男性の名は新宮司八郎、職業は探偵。
少し事情を話すと、僕が自殺志願者だという誤解は、あっけなく解けた。
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